
『行政事業レビュー』なる物が有るようです。
無駄の撲滅には、まずは各府省自らが、主体的に取り組むことが不可欠。
毎年、国の全ての事業を網羅的に点検し、徹底的、継続的に無駄がないかチェック
全ての事業(約5,000事業)について、統一した様式の「レビューシート」を作成、公表。
事業の執行状況や、資金の流れを全面公開。
どのような点検を行ったのか、点検を踏まえてどのような対応を行ったのかを、「レビューシート」上に公開。⇒過程を透明化し、緊張感のあるチェックを実施。
と言うことのようで、内閣官房のHPに『平成26年行政事業レビュー公開プロセス特設ページ』が有りました。
そこには、我々税理士にお馴染みの『国税電子申告・納税システム(e-Taxの利用促進及び納税者等利便向上事業)』に対するものも。
財務省のHPにそのレビューの結果が掲載されていましたが、結構手厳しいコメントも。
抜粋してみますと…
・マイナンバー・マイポータルを展望して、平成 27 年度システム更改の際には、最大限の連携を図るように努めるべき(現行の一部改善にとどめるのは適切ではない)。
・e-Tax システムと他のシステムの連動性を高めてゆくべき。
→ それはそうですよね。
・郵送の場合の個人認証のレベルと、e-Tax における個人認証のレベルが違いすぎないか。
→ そう言われればそうかも知れません。
・自宅で完結しているe-Tax利用者は非常に少なく、政策として進めるべきかどうか検討すべき。
・廃止に近い抜本的改善が必要。現行のシステムが適切かどうかを検討する必要がある。
→ うむぅ。
(矢印以降はコメントに対する川中の感想です。)
72億円(注)ものコストをかけて運用されているシステムだけに効率化などは求められて当然でしょうが、『政策として進めるべきかどうか検討すべき』『廃止に近い抜本的改善が必要』というところまでは考えが及びませんでした。
マイナンバーの導入も控えています。
なんとか、良い方向での継続、が良いのですが。
国税電子申告・納税システムの評価結果はこちらから確認できます。
(注)
財務省のIT投資状況について 平成25年11月28日 財務省
2. 情報システム別予算構成比(H25年度・当初予算全体)
より
国税電子申告・納税システム 平成25年度運用等経費
上の画像は、内閣官房のHPから転載・加工させていただきました。
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税理士・ITコーディネータ 川中重司